業界きってのテルミニストであり、全日本テルミンフェスの《名誉会長》を務める片桐仁さんに、テルミンの魅力をおおいに語っていただきました!
マチコ、さる太郎(以下、マ、さ)
今日はありがとうございます!
それにしても、これすごいですね、”ギリミン”(※1)。
※1:ギリミン……雑誌の連載企画で片桐さんが創作した、粘土細工によるテルミンカバー
片桐さん(以下、片)
飛行石みたいなこの石を何かに使ってみたくて。遺跡のように作ってみました。
作品としてテルミンのカバーってなかなか人に伝わらない。
本当に特殊なもの作っちゃいましたよね(笑)。
マ 練習しようと思ったとき、これなくてもいいですもんね。
片 そう要らない(笑)。むしろ邪魔。
さ 最近テルミンで演奏された曲は何ですか?
片 「コンドルは飛んでいく」です。
嫁さんと2人で毎年やついの生誕祭(※2)でこの曲を弾きます。僕がマトリョミン(※3)、嫁さんはテルミンで輪唱みたいな感じで。
※2:やついの生誕祭……お笑い芸人・エレキコミックのやついいちろうさんが毎年ライブハウスでゲストを招いて開催する自身の誕生日会
※3:マトリョミン……竹内正実氏が開発した、マトリョーシカ型テルミン。マンダリンエレクトロン社が製造・販売
マ 「コンドルは飛んでいく」あれ好きです。
片 「じゃーん」っていう壮大すぎる始まり、いいですよねー。あと「ハッピーバースデー」も毎回弾きます。ただ、ライブハウスだと音量をうまくコントロールできないのが悩み。
さ それってチューニングすれば治るの?マチコさん?
マ 現場によって音の出方の特性が違うので、いつものアンプとセットで持ち歩くのが一番ですね。
片 なるほど。そして人前で弾くときめっちゃ緊張しますよね。
動いちゃいけないけど普通に立っているのが難しい。そういう”テルミン道”ってあんまり聞いたことないけど、あるのかな。
マ テルミン道、これからどうなっていくんでしょう?
片 僕が知る訳ないですよ(笑)。
マ 個人的にはマニアックな楽器というイメージを払しょくしていきたいと思うんです。
さ そう、今回は敷居を下げていこう!っていうイベントなんだよね!
片 でも弾いてる姿見た人は「すげ~っ!」てなりますよ、それは。
マ テルミンの演奏を見る機会がそんなにないですからね。
片 そう、ただそれだけ。でも日本が一番テルミン人口多いですもんね。
マ そうみたいなんですけどね。
さ たくさんの人に実際にテルミンを見てもらいたいな~。あのこれ、もっとよく見ていいですか!?
片 どうぞどうぞ。
片桐仁さん、ありがとうございました!